どうしようもない哀しみ

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それから、その人は、起きて、勝手に朝食を作り始めた。 「ちょ、ちょっと、何してるんですか?!」 「朝ご飯は、弱った心には大事だよ」 そう言って、微笑んだ。 私にもう、仕事はなかったので、日中は、ぼんやり過ごしていた。 私は、もう、何もかも、どうでもいい気分だったので、その人のことをそれ以上追及する気力もなかった。 でも、一応名前は訊いてみた。
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