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転生したら桃だった・・・
「おーい桃太郎ーーー‼︎」
「桃太郎やーい‼︎」
「おじいさぁぁぁん‼︎おばあさぁぁぁん‼︎」
どデカいタライに乗せられて、俺は川を降っていく。まだ3歳程の小さな体ではどうする事も出来ず川の流れるまま、俺はついに海まで来てしまった
「何てこったい⁉︎コレ絶対詰んだーーー‼︎‼︎‼︎」
3回目の桃太郎への転生、それはこれまでで1番の困難な道のりとなるのであった
〜〜〜
高校生の時、俺は初めて恋をした
それまでも可愛い女の子を見れば仲良くなりたいとか考えたし、ウチの高校で1番可愛いとウワサのハナさんと席が近くになれば胸が高鳴りもした
コレがきっと恋なんだ・・・そう思っていた
彼女に出会うまでは・・・・・・
だから理屈じゃなかったんだ。彼女が暴走した車に轢かれそうになった時
理屈じゃなく体が動いていたんだ。彼女を救いたいと思った
キャー‼︎とか、救急車呼べ‼︎とかそんな声が微かに聞こえて、目の前が真っ暗になった
〜〜〜
どんぶらこ、どんぶらこ
気づくと俺は、それはそれはデカい桃であった。どんぶらこどんぶらこと川を流れていた
そう・・・俺は・・・・・・
転生したら桃だった
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