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蒼空・夢
美月をコンビニで見かけてから、同じような夢を何回もみるようになった。
それは、大人になった美月と喧嘩をする夢。
俺は立ちながら床に座り込んでいる美月を見下ろしていた。
ひたすら怒鳴りあっている。
床には割れたグラスやら食器が散乱していた。
泣きじゃくる美月が床に手をおいた時、グラスの破片が彼女の手に突き刺さり、手から血が沢山流れるが、俺はイライラしすぎて気にもとめない。
彼女はしばらくしてから泣きやみ、表情がちぐはぐすぎる笑顔で
「もう、ひとりぼっち…無理……」
そう言い残して、スマホだけを持って家を出ていった。
後味悪い夢だった。
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