蒼空・大和の家へ

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蒼空・大和の家へ

 大和は料理が得意でたまに俺の家でご飯を作ってくれたりもする。その日は1番大好きなハンバーグを作ってくれた。  大和が帰った後、スマホを忘れていった事に気がついた。  幸いお酒は飲んでいなかったので車に乗り、大和が一人暮らししているアパートに向かった。  部屋には明かりが点いている。  ピーンポーン  チャイムをならすとバタバタと音が聞こえた。  ドアが開くと 「大和スマホ忘れ……」 「あっ!」  お互いに驚いて目を合わせた。  ドアを開けて、出てきたのは美月だった。 「あ、大和はまだ……」 「あ、これスマホ! 大和が俺の家に忘れてったから届けに……」 「あ、すみません! ありがとうございます。大和に渡しときます」  そう言うと美月はガチャンと勢いよくドアを閉めた。  えっ? 同棲までしてるの? てか何でSNSのメッセージ返事こないの? 何で勢いよく閉められたの?
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