平行線の世界 疎外感

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平行線の世界 疎外感

 そんな時、蒼空は僕に居心地の良い場所を与えてくれた。  お互いに用事のない日は必ず遊ぶようになっていった。  蒼空が美月と付き合い始めた時は、祝福することが出来なかった。  ずっと蒼空は僕と1番近い存在でいてくれると思っていたのに、ふたりが付き合ってから蒼空と僕の距離がいきなり開いた気がした。  3人でいる時、ふたりの世界は出来上がっていて、いつも僕は疎外感を抱いていた。  ふたりは大人になっても付き合っていたので、その気持ちもずっと続いた。
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