ふたりの距離を

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ふたりの距離を

 部活へ行き、休憩時間になった。    僕はすぐに 「奢るからアイス買いに行こう!」 と言って、美月達が行ったと思われるコンビニとは別の店に無理やり連れていった。  このひとつの行動で、あの時と変わった。ふたりが仲良くなるきっかけがなくなった。  それから美月と蒼空は学校で必要最低限の会話しかせず、仲良くならないまま卒業を迎えた。  卒業してからも、僕は蒼空とは仲良くすごし、美月とは関わることもなく、平穏な日々を過ごしていた。
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