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美月・大和から告白される
海に着いた。気温も高く、雲ひとつない青い空。
日曜日なので家族連れやカップルで混んでいる。
「こっち人いないよ。おいで!」
人がいない場所を探し、確認してくれた大和に手招きされた。
白いロングワンピースとヒールの高いミュールで来たので歩きずらい。更に汚れないように気をつけながらぎこちなく岩場を歩いた。
なんでこんな服装で来ちゃったんだろう。いつものデニムパンツでこれば良かったな。
なんて思いながら大和の後ろをついて行くと、動きずらくてバランスを崩しそうな私の手を引っ張って、ゆっくりと進んでくれた。
触れた手は大きくて温かい。手を繋がれることに慣れていないから、どきっとした。身体全体の熱さが手に集まり、手のひらがじっとりしてきた。
少し歩くと、小さい波が足元を覆うくらいの岩の上に着き、その場にしゃがんだ。
海に心を集中させると音がよく聞こえてきた。波の音が凄く落ち着く。癒される。好き。
手で水をばしゃばしゃさせると気持ちのよい冷たさが手から身体全体に広がっていった。
「うちの両親、また喧嘩していたよ。家でようかな」
私は目の前の水を見つめながら大和と話している。輝いている海から目が離せない。
「うちに来たらいいしょ」
「えっ?」
驚いた顔で大和を見ると真剣なまなざしでこっちを見つめていた。
「別に美月にとっては家が全てでないんだし。家以外の世界で……」
「いや、そういう事でなくて……付き合ってないんだし」
「美月ならうちに来てもいいよ! てか付き合ってください!」
「えっ? いきなり?」
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