猜疑心

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猜疑心

安倍川慎之介と言う男が現実にいる場合、それは、実名では書けない。この男の存在自体は、なくあくまで自身の内部に深層に潜む自分自身を掘り進むと、無意識領域で、その様な自分の先祖返り?みたいな感覚かもしれないが、繋がりがある事にたどり着く。そう言う血が、遺伝となって僕に刷り込まれて来たなんて、カッコいい言葉は使わない。僕はこの話を書こうと決意したのは、自分自身の為だ。この作品がトレンドを狙えるのは、確かな確信があった。僕は現実で働いている時期に、人間に対する疑問が引き金となって、創作意欲が湧き出している。この作品が生まれた背景には、現代社会の問題に対し、恐怖心があり、それを飼い慣らす為に、作り続けている。精神に病を抱えた人達への、理解や、不当な扱いを受けて、蔑まれて、死んでいく弱者の目線で、知らしめている。その中で、見えない世界の深層を描きたい、この世界の仕組みを知りたい人達が、読者となってくれている以上、需要が有ると感じているから、ライフワークにして居る。モデルは確かに居るが、難しい障害を抱えた人間への理解は、好奇心から、学び続けている。問題意識が有るから、創作物は生まれ続けて、私達はそれを、娯楽としてでは無く、他者の気持ちを分かろうとする、足掛かりにして、差別に苦しむ人々が悲劇に悲しまないように、掬い続けている。
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