死の謎

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死の謎

人間が死に貧するとき、人は大きな空洞が出来る。それを恐れ、我々は真実を追い求める。もし、その故人を本当に愛していたのならば。 それぐらいの相手が、居ればの話だが。 それぐらい、愛してた人間が居た。随分前に死んでいるが。 大体、人の死の真相なんてモノは好奇の目でしか見られない。 例え、それに一番腑に落ちる答えが見つかったとしても、それはその他人の理由であり、貴方にはなんら関係のない話だ。 僕らは何度も何度も死にゆく人々の壮絶な様を見て、怯えきっている。 その人々が私は一番、気に食わないのだ。 人が1人死んだぐらいで、心が余りにも動揺し過ぎている。大体、他人はそこまで他人の死に、本来なら、揺さぶられない筈なのだ。赤の他人なのだから。 されど、その赤の他人にそこまで、追求する事は、紛れもない事実だが、真実である。 それは愛なのか? 愛であるなら、それは貴方が解き明かし追求する貴方自身の問題だ。 俺の視界で、狼狽えるその、心根の脆さは、見ていて、不愉快だ。 "キエロ"
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