想ってはならない考え

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想ってはならない考え

まだ、自分が何か刺激を欲しがっている様な気がしてならない。 こころのどこかで不幸を願っているー。 なんて事が昔あってさ、と私は彼女に話した。 どう言う事? 例えば? うん、例えば、車に家族と乗っているとするー。 うん。 なんか、事故らないかな?とか?笑、願っちゃう。 え…? 絶句する彼女。 いや、小説でそんなcrazyな奴、たまに出てくるけど、自分がそう言う事考えちゃうってどうかしてると自分でもわかってる。なにか、起こらないかな?と期待してしまう、へんな自分。 あっけにとられて、彼女は何も言わない。 ほんと、おかしかったと思うよ。 遠い過去の話。 その話オチがある? ないね?こればっかりは本当にどうしようも無い。 窓際に目線を移し、彼女が運転する車に後部座席に座り込んでいた僕は、遠い昔の事をぼんやりと思い出していた。
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