諍い(いさかい)の訳

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諍い(いさかい)の訳

僕が教室でいつも、よく揉め事に巻き込まれる理由が、相手の話を聴く耳を持たなかったからなんだ。 だから、話を聴く姿勢を持てば、そう言うことは起こらないんだけど、相手が障害者雇用の場合でも、同じことが言えたんだ。 その場では、複数の複雑な障害を抱えた全ての人間が居た。羅列するなら、知的、自閉、発達、それの複合系、精神になると、乖離性、双極性、知的と精神疾患のハーフ、とか?そこまで行くと相手が悪いと引き下がった方が良かった。けれど、その人は男性が好きな性癖があり、僕は狙われてたんだ。カマを掘られそうだった。そう言うのを敏感に察した僕は彼に激しく抗議した。しかし、彼がずっと背後に立っていたので、僕は大変な施設で時を過ごしたんだ。それは、障害者特性を理解しなければいけなかった苦難の旅だった。僕は、そこをやめて、別の施設に移った訳だけど、やっぱり、そう言うことから逃げても知的障害を抱えている人は、基本的にNGだった。しかし、その視界に入るのも嫌なぐらい嫌いだったんだ。それは、確かにそうなんだけど、暴れるから、怖かった。それ抜きにして、彼への拒絶は理由に語れない。しかし、彼が怖かったのだって、僕が彼を拒絶したからなのだし、それはどうしたの?って心配してあげなかったから、彼は荒れるんだ、そう分かった。はっきり言って、知的障害を抱えた人間と話すのは苦難だ。普通の人は話してて、イライラする。それは、確かなんだけど、基本的に知的は可愛いと言う面があり、僕は前の施設にいた、女性の知的さんは、かわいいね、と話してるだけで嬉しかったです。可愛いんだけど、仕事となるとNGとかは、普通の人なら、分かるし、仕事の関係でなかったら、きっと友達になれたのにな、て思うことにしてるんです。 その女性の知的さんは、美術センスがあり、好きでした。元気にしてると良いです。 僕は、暴れる人は怖かったですけど、仕事が出来る様になってきたら、そう言う苛立ちもだんだん無くなって、気にもしなくなりました。仕事が出来ると言う事は、それだけで自信になるし、学校だって、色んな才能の人たちが居るんだから、頭の良し悪しだけで、体躯の良さだけで、測れるモノじゃないし、皆優れた面が有る。それを才能と呼び、色んな人達が互いを認め合い、優れた面を称え合え(たたえあえ)たら、素晴らしいだろうと想います。僕は、そんな理想を信じているんだと想います。 皆、オンリーワンだと。
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