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僕の夜明け
「僕」は会社員。25歳。
一見ホワイトな求人キャッチコピーに誘われて入った企業が真っ黒。よくあるパターンだ。
世間一般的には「社畜」というカテゴリに分類される僕だが、毎日、前を向き健気に生きている。
つもりだ。
やっぱり時々辛くなることがある。
夜が明けたばかりの朝、まだ日も出ていない中でピヨピヨとかわいらしい様子で鳴く鳥を見て、不意に泣きたくなる。鳴くだけに。
ふと愚痴がこぼれる。そして出た一言が
「ああ。僕も自由に空を飛びたい。」
うっ...!
意識が朦朧としてくる。
何か神の怒りに触れるようなことを言ってしまったのか。そんなはずはない。
ようやく僕は目を覚ました。
立っているはずなのにかなり地面が近い。
なぜだろう。
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