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午後からの授業の内容は、全く耳に入って来なかった。ずっとずっと、昼休みに目撃した間宮君と友香の姿が、脳内で再生されている。
ノートに押し当てたシャーペンの芯を折った。また出して、また折った。
渡したくない……。
渡さない……。
私の中で、何かが壊れて、黒い感情がとめどなく溢れてくる。
この数ヶ月。友香が、私と口聞かなくなった理由、やっと分かったよ。その頃から、間宮君と仲良くなって、それで私を無視し始めたんでしょ?
それって、友情わたしより、恋愛じぶんを取ったってことだよね?
アンタも、間宮君が好きならさ、私みたいに、はっきり言えばいいじゃない?黙って、コソコソと、人の好きな相手奪うとか、最悪なんだけど。
ノートの上が、折れたシャーペンの芯だらけになる。
渡したくない。渡したくない。渡したくない。渡したくない。渡したくない。渡したくない。渡したくない。渡したくない。渡したくない。渡したくない。渡したくない。渡したくない。渡したくない。渡したくない。渡したくない。渡したくない。渡したくない。渡したくない。渡したくない……。
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