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(……決めた)
私はエンドレスな、この感情に終止符を打つことを決める。
告白しよう。
ずっと秘めてた、この想いを彼にぶつけよう。
先に抜け駆けしたの、友香なんだから。私は堂々と、気持ちを明かしてたんだから、姑息な真似をした友香とは違う。私は何も後ろめたくなんかない。ただ、純粋に、この気持ちを間宮君に伝えるだけよ。
彼だって、私の気持ちに気づいてるはず。時々重なり合う視線から、そう思ってた。
友香のことがあって、私との距離が埋めにくかったのかもしれない。それなら、私から縮める。この距離を。今度は、私が彼に近づく番よ。
友香だけが知ってる彼なんて、許せない。
これからは、私だけの間宮君になって。
私だけの物になって。
渡さない。
教室に、終礼のチャイムが鳴り響く。
間宮君はバスケ部だから、部活が終わるまで、校舎の屋上で、ずっと待ってた。
その間、彼にどんなシチュでコクるか、何回も考えた。抜け駆けした友香から、一気に間宮君の気持ちを奪いたい。普通にコクるよりも、インパクトがある方がいい。
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