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「もう、私行くね……」
友香は苦しそうな表情を浮かべながら、その場を立ち去ろうとする。
「待ってくれ……田村!」
間宮が、去りかけた友香の腕をつかんだ。
そして……。
「如月に、今も追いかけられてる」
友香が驚いた表情で、間宮の方を振り返った。
「えっ……?」
「『あの事故』から後も、登下校の時、いつも俺の背後にいる……」
「そん、な……嘘でしょ……?」
「嘘じゃない。亡くなる前からも、俺を追ってること気づいてたけど……亡くなってからも、まだ追っかけられてる……」
「何で……間宮君なの。何で、私に……」
「俺だって、どうしていいか、分からない」
「……どうして、私じゃないのよ!!」
友香は目に涙をためながら叫ぶと、その場を走り去っていった。
麗奈。
何で、私じゃなくて、間宮なの?
誰よりも、麗奈の側にいたの、私じゃない?
私達ずっと親友だよね?
幽霊でもいい。
会いたいよ、麗奈……。
麗奈……。
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