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(はぁ~)
ああ、退屈×100。時は、4限目。
古文……外国語かってくらい意味が分からない。ご飯もまだなのに、あくび出ちゃう。
間宮君を見れない時間は、私にとっては、無意味な時間。……って、前に友ちゃんに言ったら、「アンタ、学校に何しに来てんの?」って突っ込まれたけどね。
一番後ろの席から見ると、友ちゃんは結構真面目にノートを取ってる。
私なんて、間宮君のことばっか考えすぎて、この数ヵ月ほど、ろくにノートすら取ってない。次のテストは、明らかに死亡フラグが立つ予感が止まらない。
さあ、こんな訳のわからない外国語(本当は日本語だけど)で退屈な時は、妄想劇場の始まりよ!
私の1メートル先を行く間宮君。
私は、少しずつ少しずつ、距離をつめていく。そして……彼の両目に手を伸ばし、そっと塞いだ。
「だ~れだ?♪」
私はドキドキしながら、彼の次の反応を待つ。
彼は立ち止まって、くすりと小さく笑った。
それから、自分の両目を塞ぐ私の手を優しくつかんで、下ろす。
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