貴方だけを

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「こらぁー!!授業中に、何やってんだぁ!?」 激甘な白昼夢を切り裂くように、野太い怒声が響き渡る。 や、や、ヤバイ……!独り言の音量ボリューム間違えたぁ!? ひきつっていると、古文の先生は、クラスメートの林のところに行って、鬼のように睨み付けていた。 「お前、最前列で居眠りとは、イイ度胸だなぁ!?」 「す、す、すんません!!」 林は、机に頭をなすりつけて、平謝りする。 あぁ、ビックリしたぁ、もうっ。私の独り言が漏れちゃったかと思ったじゃない。てか、最前列で居眠りって、林バカすぎじゃない? ああ、退屈……。 乾いた唇から、ほんとに、あくびが出た時、4限目の終わりを告げるチャイムが、やっと鳴った。 さあ、間宮君の次に大切なランチタイムよ。 私はお弁当をカバンから取り出すと、食堂にダッシュした。 食堂に行くと、ぞろぞろと他の生徒達も、やってくる。食堂は、パンや、麺類、丼物など、いろいろ売っているから、利用する生徒も少なくない。まあ、私みたいに、お弁当持ってきて、食べる生徒もいるけどね。
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