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続いて受付2、予診票のチェック。
「予診票と接種券をお預かり致しますね~」
今度はなんかフランクな係員だな。別にいいけど。
予診票のレ点をなぞっていく、特に問題は……
「あの、この『現在妊娠している可能性』の欄ですが、空欄になってますね~ レ点入れて置きますね~」
え? 男もここ入れていいの? 性別男にレ点打った時点でここはスルーしてくれるもんじゃないの? なんかちょっと恥ずかしい思いしたぞwwwww
そもそも見りゃ分かんだろとは思ったが、今はLGBTQで男女の外見なんてどうでもいい世界になりつつある現場を考えるとこれも必要か。二回目の問診票には「妊娠している可能性」の欄の「いいえ」にレ点を打っておこうと考えていると、係員が体温計に手を取った。
「体温測りますね~」
今日三回目だよ! さっきの36.7から変わるわけが……
「36.6度ですね~ 書き直しておきますね~」
先の受付から10歩も歩いてないぞ! 何があった!
続いて受付3、医者の予診前の受付。ここは予診を行う医者のどこの窓口に回されるかを決めるだけ。
「黄色い線に沿って歩いてください」
いくつか線があったが、どの色で何が違うとかあったのだろうか。全てが終わった今になってもわからない。
黄色い線の上を歩き、医者の元へ。白い巨塔に出てくる悪辣な医者ではなく好々爺の医者。
なんか安心できる。
「氏名と年齢と生年月日の方をお願いします」
本当に個人確認が厳重だな…… この調子だと後一回、それこそワクチン打つ直前にもありそうな勢いだ。
「岩佐翔勇 XX歳、XXXX年XX月XX日 です」
自分の氏名年齢生年月日を言う機会が無い人はこのあたりで噛んだりとちるかもしれないので練習した方がいいかも。自分のことだからスムーズに言えて当たり前なのだが……
緊張して西暦の下二桁と元号の二桁間違えちゃダメだぞw 間違えて覚えてる人がいるとかいないとか。
「はい、結構です」
ここでやっと摂取の許可が下りる。何か問題があれば接種券の「予診のみ」のシールが剥がされて、本来ワクチンのロットナンバーが記載されたシールが貼られる場所に「予診のみ」のシールが貼られて回れ右といったところだろうか。そもそも、熱が高かったりしたら受付1すら突破出来ないのでは。
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