ワクチン接種

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ワクチン接種

このお話は私が新型コロナワクチンを摂取した時のことを淡々と描くものです。本当にそれだけの話なので面白みはないです。 中国の武漢(ウーハン)にて妙な伝染病が流行り出したというニュースを三面記事で見たのは2019年の末だったと思う。 国際面のこの程度の扱いのニュースなぞ、右から左に抜けてすぐに忘れてしまうだろう。現に私も「ああ、また新しい肺炎が出てきたのか。毎年寒くなると出てくるやつだね」ぐらいの感覚でいたのだった。 年が明けて2020年を迎えた時にも例年通り、春の海をエンドレスリピートで流すいつもの正月を迎えた。特に2020年は東京オリンピックの年ということもあってマスコミや政財界もいつもとは違う意味で盛り上がっていた。 その間も「武漢で新型肺炎」の話題は見るが記事は小さいもの。国際ニュースは「よほど」の事態が起こらない限りはそう深く注目はしないから、やっぱり右から左の扱い。 事態が一変したのは一月の七日ぐらいだっただろう。輝かしい2020年の幕開けの正月の馬鹿騒ぎも一段落がついた頃、WHO(世界保健機構)が「新型肺炎はヤバい」と発表したのだ。しかし、この当時の日本は「所詮は対岸の火事」と気にしてなかった方が多いと思われる。テレビも野党が血眼になってモリカケ桜(主に桜を見る会)の追求をしていたのを報道していた時期になる。 一月の中旬、中国国内にてマスク不足のニュースが報道され始める。二月には日本も中国に272万枚のマスクを支援したのもこの頃であった。この裏側で日本のマスク不足と転売ヤーの問題が報道されたのもこの頃である。 我が家は箱マスクを数個常備しており、マスク不足の件に関しては対岸の火事のようなものだった。まだこの頃は外に出てもマスクをしている人は少数派だったし、飲食店もノーマスクでWelcome状態。今や懐かしい。 三月にはもう未曾有の事態、緊急事態宣言が発令される程。 マスクの常時装着、リモートワークの推奨、毎日の感染者数の発表、医療崩壊、著名人の新型コロナウィルス感染による死亡…… 私達の日常は壊れていった。 増え続ける感染者…… その流れでオリンピックも一年延期。絶望的な状況。 そんな中、時の総理の安倍晋三氏が持病の再発によって辞任。 次の総理は令和おじさんこと、菅義偉氏、安倍晋三氏の意思を引き継いでの就任となった。
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