第一ステージの開幕だ!

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第一ステージの開幕だ!

 まず手始めに行ったのが、大好きなおかずの略奪だ。最後の一つを何も言わずにぱくっと一口で頂く。正直、これをやられたら俺は怒る。それがレアメニューであればあるほどに。  計画を神が祝しているのか、早々から弁当に大好物を見つけた。しかも月に一度あるかないかのレアおかずだ。  心の中でごめんと唱えつつ、反応に期待しながら光速でおかずを奪う。そうしてあっという間に口に入れ噛み砕いた。  ドキドキしつつキノコを見る。キノコは唖然とし――それからにっこりと笑った。 「美味しい?」 「う、うん。めっちゃ美味しい……」 「良かった! ハチも美味しいって言ってたってお母さんに伝えとくね」 「どうも……」  ほら見ろ、と言わんばかりの視線が、左側から飛んでくる。一筋縄ではいかないとは思っていたが、良い奴過ぎて逆に怖いレベルの反応が来るとは思わなかった。  これは、かなり手強そうだ。
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