サラブレッドでじゃじゃ馬でひのえうま

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sep-13th 何かでみかけた一句 ~立待の 月の真下の 梯子かな~ 大好きな 黛まどかさんの俳句です 立待月かぁ… 満月~十六夜…そのつぎに小さくなった、お月さまが「立待月」「居待月」「寝待月」「宵待月」 みたいに、日本にはきれいな名前のお月さまが愛でられています 立待… 隣の市に「立待」とゆう地名がある 白山を開山した泰澄大師とゆうお坊様がいるのですが、少年の頃にまいにち通っていた山上のお堂があったそうで、その帰りをおかぁさんが、途中の道で毎夜毎夜待っていたんだと それで「立待」の地名伝説になったことを 二年前観光ボランティアの講習会で教えてもらって 泣きそうになった 母の愛や子どもを心配する気持ち 自分と重なる 今年から勤めだして、マイカー通勤な息子 通りに面したガレージを貸してもらっているので シャッターの開け閉めに一旦止めて降りなくてもいいように、とむかえにでているのだけど 初めて車で帰宅する夜に 「いまから帰ります」メッセをもらって 時間を見計らって、車庫のまえで待っていた 「どうか無事に~」って祈るようなきもち 時計をながめながら、カーブのむこうから現れるのをいまかいまかとまちながら ふと、思い出した… あぁ、この車庫の前であの子が、小学校から下校してくる、初めての日ドキドキしてまってたなぁ 何年たってもあたし、相変わらずな老婆心 今宵も秋のお月さまや瞬く星を眺めて 息子を待ちます
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