エピソード26

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エピソード26

ビュービュー 窓を開けると強い風が吹いていた。星煌は、ティーカップに紅茶を注ぎ、窓から見える月を眺めた。 「元気かな.....」 星煌にふと昔のことを思い出した。 星煌が8歳の時に、父帝に厳しく叱られた後、庭園の木の下で泣いていた時だった。 「うぇぇんうぇぇん」 星煌は、庭園の木の下で泣いた。 「なんで....お父様は、あんなに厳しいの...。私なりに頑張ったのに.….。」 『どうした?星煌。』 『大丈夫ですか?星煌様。』 「.......李蓮.....茉莉花....。お父様が.....。」 星煌は、李蓮と茉莉花にあらいざらい父の事を話した。李蓮は、星煌を優しく抱きしめ、慰めた。 「うんうん、星煌は、何も悪くないよ。 」 「そうですよ!星煌様。元気を出して、ください!」 「ありがとう。李蓮、茉莉花。」 李蓮と茉莉花だけが味方で、大切な存在だった。
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