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はじめに
はしめに
私の名前は花田アレクサンドラ莉香、パパは花田清史ママはアレクサンドラとの間に産まれた。
2人の馴初めパパな大学時代に日本学国語大学でイギリスに留学をしてホームステイ先の家にいたアレクサンドラに一目惚れをしたという経緯だ。
ママはパパのことを花田清史から取って"はなきよ"、パパはママのことをアレクと呼び合って英語と日本語を教えあっていた。
2人は同級生でテニスの4大大会の1つでもあるウィンブルドン選手権をチケットを取って一緒に観に行ったりしていた。これを機にアレクサンドラはテニスを趣味として始めることになる。
花田は留学期間を終えてアレクサンドラにまた会おう、そのためにメールアドレスを渡して日本に帰って来た。
卒業後、花田は大手自動車メーカーに就職をして配属先はまさかの日本ではなくイギリスに配属をされてどうしようかと頭を抱えていた。
イギリスに行かないとなればせっかく大手自動車メーカーに就職出来たのにクビを宣告されかねない。毎年ウィンブルドン選手権観にいってやる、かわいい彼女を作るとやけくそな気持ちで飛行機に乗って渡英した。
新築がイギリスか……。空港に着いて会社から社宅として借り切っている住所に向かって歩いた。
荷物を置いてロンドンの街でも散策するかと歩いていた。ロンドンの有名な時計台のビッグ・ベンを見てあまりの大きさに驚いた。
地図を見ながら歩いていると1人の女性の方がぶつかった。オウ、ソーリー。
お互いに顔を見合わせて驚いた。
その女性は大学時代に留学でホームステイをしていたアレクサンドラでここにいる経緯を説明した。
アレクサンドラは自動車メーカーの事務をしていると伝えるとその自動車メーカーに就職して現地で学ぶように言われたと答えた。
そして花田とアレクサンドラは付き合うことになって社宅も隣の部屋でイギリスの生活に慣れていない花田のためにアレクサンドラは身の回りのことや観光地を案内したりと献身的にサポートをした。
ある日、花田は体調不良で会社を休みの日に1人で寝ているとアレクサンドラは日本食を振舞って体調がよくなるまで傍にいた。
「俺はアレクのことが好きだ〜」
高熱で魘されながらそう叫んだ。
この日はアレクサンドラは花田の傍にいることにした。
翌日、花田はアレクサンドラに看病してくれてありがとう、昨日変なこと言わなかった?
大丈夫、変なこと言ってないよ。でもはなきよの気持ちは伝わったよ。私のことどう思う?
どうって……。美人でかわいくて優しい女性だよ。
ありがとう。アレクははなきよのこと好き。
花田は思わず好きってライク?それともラブ?
ラブだよ。はなきよはどうなの?
うんラブだよ。アイラブユー。
花田とアレクサンドラはお互いに手を握って交際することになった。
交際して3年、結婚式を挙げて莉香が産まれてこれからだという時に日本の河内に辞令が出た。
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