即戦力

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即戦力

先生から 終業式が終わって夏休みとなった。 よしこれで助っ人お願いされることなく有意義に実験を楽しめるね。まきりかも手伝ってよ。 アレクも梨華も科学部に入っていたね。 自分たちの入っている部活を忘れるってどういうこと? どういうことってアレクは河川敷で野球やサッカーの助っ人で科学の実験する時間なかったからね。 まきりかまでアレクに運動部に入って欲しかったの? 別にそういう訳じゃないけれど野球やサッカーをしている時、アレクスゴく楽しくて輝いていたよ。 ありがとう。でもアレクが好きなのは科学の実験だからもう頼まれてもやらないことにするよ。 それより夏休みの部活の日程もらいに行こう。 2人で実験室に行って先輩たちと実験をして夏休みの予定表をもらった。 夏休みだけど部活あまりないね。まきりか、休みの日どこか遊びに行く? いいよ。アレク、ちゃんと宿題もやらなきゃダメだよ。分かっている? うん、まきりかと一緒に夏休みの宿題やろうかなと。ダメ? いいよ。じゃた家に帰って宿題持ってアレクの家に行くね。 アレクの家でドーナツを食べながら宿題をやってテレビを見ていた。 まきりか、夏休み部活少なくてヒマだね〜。どうする? 夏休みの宿題、早く終わらせてどこか行く? それいいね。どこに行くか考えようという話になった。 夏休みになって初めての部活、先輩たちと普段は行わない実験をやってとても楽しかった。帰りにあるポスターを見つけた。 「求む陸上部、みんなで心をひとつに走ろう」 アレク、陸上部だって?どうする? まきりかこの前宿題終わってどこか行くって話でしょ? そうだね。アレクはともかく梨華は足速くないから入っても仕方ないからね。 2人で帰ろうとすると体育の先生が声をかけてきた。 花田、クラスの子から川にホームランを打ったりゴールキーパーでいい動きをしていたって聞いたよ。どうだ陸上部に入らないか? 陸上部に入るつもりはありません。他の人をあたってください。まきりか、帰ろう。 1回だけ走って判断させてくれないか? 今日はワンピース着ているのでムリです。では失礼します。 アレクはまきりかと共に家に帰って行った。 先生があれだけお願いしてるから入ってもよくない? 入りたいならまきりか陸上部入ったら? 先生は梨華じゃなくてアレクにお願いしてるの。じゃあ梨華も陸上部入るから考え直して。 まぁそういうのなら1回だけだよ。 次の部活の日、ジャージを着て学校に向かった。科学部が終わって職員室に体育の先生を呼んだ。 花田、考え直してくれたか? 1回走って決めてくださいよ。あと入るならまきりかと一緒じゃないと入部しないですよ。 よし花田、真木田グラウンドにいって走ってみて。 まず真木田から、100m19.25秒。うん、悪くない。 次は花田、走ってみてくれ。先生は驚いた。 17.75! マジか! 花田、真木田2人とも改めて陸上部に入ってくれ頼む。 アレクとまきりかは夏休みに出かける予定だったが陸上部に入ることによって予定が丸潰れとなった。 練習時は体操服で秋季大会に向けて練習をしていた。 アレクとまきりかは秋季大会が終わればまた科学部に集中出来ると考えると走ることはそこまでイヤではなく少し身体を動かすことも大事だなとくらいしか2人は考えていなかった。 夏休みに記録会があるからと陸上競技場に集合させられた。そこでユニフォームを渡させてアレクとまきりかはかわいいユニフォーム着て走れるの嬉しいねと話し合っていた。 まずまきりかが走ることになり18.99秒と自己記録を更新して喜び、次はアレクの番だよとハイタッチした。 まきりかが自己記録を更新したらなら自分も記録を超えなきゃと走り抜けた。タイム17.50秒と圧倒的な記録を残した。 アレクとまきりかは秋季大会にはもっといい記録を残そうねとお互いに握手をした。 2人は100mの他にメドレーにも選ばれてバトン渡しの練習もすることになった。 2週間後、秋季大会で100mとメドレーにアレクとまきりかはエントリーをすることになった。 100mの結果はまきりか18.50秒、アレクは16.88秒でメドレーは1.06.00秒の記録で4年生の秋を走り抜けた。 アレクとまきりかはもう走るのはいいかなとお互いに言って再び科学部に戻って実験に明け暮れていた。やっぱり実験は楽しいねと笑っていた。 そして5年生になり、また夏休みになって去年の実績をかって体育の先生は再びアレクとまきりかに頭を下げて陸上部に入ることになった。 しかし練習のしすぎでケガをして5年生は走れず秋が過ぎて来年こそはという思いでいた。 6年生は体育の先生が代わったこともあり、陸上部の募集がなくてアレクとまきりかは少し寂しい思いをしていたがそれならそれで科学の実験に力を入れようかと切り替えていた。
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