大谷

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タツヤは高校を卒業し、専門学校に行くため地元を離れた。将来はプログラマーになりたいらしい。 同時に私も中学を卒業して、高校生になった。もちろん彼を追いかけて、同じような職種につけるよう、女子の割合が少ない学校を選択した。 タツヤと一緒に仕事して、結婚したい!夢に向かって新しい生活をスタートさせるのだった。 でも、現実は甘くなかった。 通ってる学校は自由な校風の割に秀才が集まる場所だった。制服着崩しても、派手な頭髪でも、バイトやってても、勉強さえしっかりやれば許される、そんな場所だった。 選りすぐりの人材が集まる学校で、すぐ授業についていけなくなった。私は必死になったけど、あまり効果が上がらず、数少ない女子達に励ましてもらっていた。 一人が、男子に教えてもらおうと提案してくれ、私達は男子に助けられながらなんとか成績をキープしていた。 そんなとき、ある男子がこう言ってきた。友達が部員集めに困ってるから部活に入部してほしいと。 いつも勉強教えてもらってるから、たまには恩返ししないと。それに、あの部活はタツヤもやってたな…。まっすぐ家に帰るより、気分転換を兼ねて入部してみよう。 そこで私は生涯を共にする四人の友達ができたけど、同時に一生忘れられない人と出逢った。
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