積和

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あの日、花火と一緒に遠慮してた気持ちはどこかに消え、いとも簡単にレンさんへ乗り換えた。 別れを告げるとタツヤは電話越しに号泣していた。どうしてそんなこと…いつか結婚したいって言ったじゃん。俺のこと嫌いになったの?こんなことになるなら元カノと別れなきゃ良かった… こんな調子で説得するのに一週間かかった。 最初から傷つけるつもりで恋愛する人はいないと思う。もちろん、一番好きな人と結婚できれば嬉しい。 ただ、中学を卒業したばかりの私が結婚を夢見るには早すぎたのかもしれない。 ねぇ、レンさんもそう思うよね?元カレと別れるの超ダルかったー。 そっか、お疲れさま。 一緒にご飯を食べながら、レンさんは上の空だった。 私、レンさんとなら卒業しても生活できる気がする。私が就職したら、責任とってね! …お、おう。 この時は珍しく歯切れが悪かった。
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