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大谷
初めての彼氏は友達のお兄ちゃんだった。大谷タツヤ18歳。出逢った頃は、年上で同世代にはない知識に魅力を感じていたのかもしれない。
いつも妹と仲良くしてくれてありがとう。そう言って友達と遊ぶ日は、お菓子を作ってくれるので、すぐに懐いた。同学年の男友達とは違う、落ち着いた雰囲気を持っていた。
話してるうちに、タツヤには彼女がいて、遠距離恋愛に疲れていることを知った。私だったら、優しい彼を悲しませないのに。何も知らない15才はおかしな方向に進んでいた。
何度も友達の家に泊まり、彼の部屋で無防備な姿を晒す。彼を手に入れたくて大胆なことを続けていた。
ねぇ、何考えてるの?
私はタツヤが好きになってしまったことを伝えた。そして、彼女がいることは知ってるけど、辛そうにしてるタツヤを慰めたかった、そう打ち明けた。
すると誘惑に負けたタツヤは、妹がいない時を狙って私に手を出してきた。二人とも初めてだったので、キスすらぎこちなかったけど、お互いを求める気持ちは強かった。
妹の友達に手を出してしまった罪悪感と、彼女への裏切りに耐えきれなくなり、とうとうタツヤは彼女と別れ、私と付き合うことにした。
大丈夫なのかな。私のせいで、別れてしまった。でも、元カノの代わりにタツヤを幸せにするんだ!
初めての彼氏が略奪愛なんて…自分は普通だと認識してたけど、本当は私の人格、行動、全てがおかしかった。
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