完璧秘書

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完璧秘書

秘書室で説明と言っても既に把握している遥。 本日の副社長の予定を確認し副社長室に戻った。 「副社長、本日の予定を確認させていただきます」 「ああ」余りにも淡々と仕事を熟す遥に呆気に取られる。 「10時より、社内大会議室にて副社長よりご挨拶をしていただきます。収容人数に限りがありますので各部署役職者が出席、その他は各部署にあるモニターに流される事になっております」 「ああ」 「13時より1時間毎に各部署の現状報告会議があり、18時終了予定になっております」 「ああ」 「何か質問はございますか?」 「いや」 「では時間にお迎えに上がります」 と遥は出て行った。 残された翔はポカンとしてしまう。 出社初日なのは翔も遥も一緒のはずが、遥の落ち着きとベテラン感に驚く。 さすが西園寺カンパニーと言うべきか。 色目を使われるのは嫌だが、こんなに興味を持たれないのも初めてで戸惑う。 翔が遥に興味を(いだ)いた瞬間だった。
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