メーデー・メーデー・メーデー

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「・・・っ」 寝起きだろうか?気怠げな表情の男子生徒に既視感 それより・・・ この寒い日に制服の前を開け肌が露出していることに息を飲んだ 「なに?君が今日の相手?」 「・・・・・・へ?」 「俺、帰りたいから早くして」 そう言うとベルトを外し始めた “相手”が何を指すかなんて経験のない私にも理解出来る 「ちょ、わ、たし、違うっ!!」 慌て始めた私に、ここで漸く視線を合わせた彼は僅かに目を開いた ・・・何? そんなこと今はどうでも良い 眼鏡と髪ゴムを握って保健室を飛び出した その背後で 「そいつ!捕まえろ」 そんな声が響いて バタバタと意味も分からず追いかけ回された □□□ 「・・・てな、ことでした」 「「・・・っ」」 絶句した文香と由乃に急に不安が過ぎる 「え、なに?」 「何って、それ、(えにし)だよね」 眉を下げた文香 「え?縁ってなに?」 「知らないの?うさぎ!一個下の生徒会長様よ」 興奮しながらも声のトーンを下げる由乃 「え・・・知らない」 「「・・・」」 呆れたように二人が同じように首を左右に振ると 「いい?覚えとくのよ?」 文香は人差し指を立てて話し始めた 「うちらはもう今月で登校も終わりの後は卒業式を待つ身なの、分かる? ここで生徒会に目を付けられたら三学期、学校へ来る羽目になるわよ」 「なんで?」 「バカなの?うさぎ、三年で転校してきたとはいえ生徒会が力を持ってるのは知ってるでしょ?」 「うん」 「気に入らないことがあれば 単位を操作して、三学期自習組にさせるくらい朝飯前よ?」 「・・・」 「分かったら、明日から 死んでもおさげ髪と眼鏡は外さないと約束して!」 文香の勢いにコクコクと何度も頷いた
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