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心配になった僕は、覗き込む。
沙羽が目を開けた。
一瞬だが見つめ合う。
彼女が慌て立ち上がると、僕は我に返った。
もう少しで抱きしめそうになった。
「良くやったよ。」
それだけ言って、出してしまった手を彼女の肩を掠めて誤魔化した。
彼女を抱きしめたい気持ちをどうにか抑えた。
沙羽はコーヒーを飲み干し慌てて帰ってしまった。
距離が近すぎてセクハラだと思われたのか。
気分を害されてしまったのかもしれない。
落ち込んだ…
こんな気持ちは初めてで戸惑う。
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