偽りマーメイド

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『おはよう、お姉ちゃん』 「あ、咲姫(さき)、おはよう」 朝、自分のお弁当を作っていると、咲姫が起きてきた。 『今日ねー保育園でねーお菓子作るんだよー』 「あ、そうだったね。じゃあ、今日は髪縛ってあげるね」 両親が海外出張に行っているため、自分の事と4歳の妹の咲姫の面倒を見るのは私の日課だった。 和翔にフラれても、やるべき事はちゃんとする。 咲姫を保育園に預けた後、私は学校に向かう。 『あ、海姫ー!おはよう!』 「おはよう、菜香。6月なのに今日も暑いね」 『ね。あ、そういえば、海姫にイイ話?悪い話?まぁ、どっちか分かんない話があるよ』 「…どっちなのさ」 『んー、学校着いたら話す』
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