偽りマーメイド

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『なんかー、海姫の事気になるっていう男子が居てー、頼まれたのさ~』 教室に着いて席に着くなり菜香が話しだした。 私達の席は前後していて… だから、菜香が後ろを向いて話している。 「ふうん」 なんだ… 私、全然興味ないんだけど。 でも、一応「誰か」は聞いてみた。 『んとねー、B組の飯塚誠也っていう人ー』 「全く知らないし」 『まー、会ってみて?本田くんの事忘れられるかもよ?』 忘れられるわけないし…と思いながらも、私は今日の放課後、飯塚くんに会ってみようと決めた。
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