5人が本棚に入れています
本棚に追加
それから2ヶ月経って、今日は菜香と水着選びに来ている。
もうすぐで2泊3日の研修旅行が始まり、その時の自由行動が「海水浴」なのだ。
『ねー、これなんか良いんじゃない?』
そう言って菜香が持ってきたのは、ピンクと白の水玉ビキニだった。
「えぇー…パレオ巻きたい~。それに私は菜香みたいに胸大きくないしー」
『いや、試着してみてって!!カワイイから~』
…デザインとしてはフリルも付いてるしカワイイけれど…。
「うん、分かったよぉ」
『私はこれに決めたぁ』
菜香はもう自分の水着を決めたみたいで、見ると淡い水色のビキニで菜香らしいシンプルなデザインだった。
私は、さっそく試着室に入った。
「はぁー……やっぱり隠れないか」
鏡を見ながら私は左胸にある魚の形の痣を触った。
小さい時からあるこの痣は、たい焼きみたいな形で3センチくらいあり、スクール水着なら隠れるけれどビキニやブラなら隠れないのだ。
パーカーを着るしかないなぁ…。
『海姫ー!!どう?』
「うん、これにする」
なんか着ていたら水着なんてどうでもいいと思えてきて、結局私はこれにしようと決めた。
最初のコメントを投稿しよう!