偽りマーメイド

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それから2ヶ月経って、今日は菜香と水着選びに来ている。 もうすぐで2泊3日の研修旅行が始まり、その時の自由行動が「海水浴」なのだ。 『ねー、これなんか良いんじゃない?』 そう言って菜香が持ってきたのは、ピンクと白の水玉ビキニだった。 「えぇー…パレオ巻きたい~。それに私は菜香みたいに胸大きくないしー」 『いや、試着してみてって!!カワイイから~』 …デザインとしてはフリルも付いてるしカワイイけれど…。 「うん、分かったよぉ」 『私はこれに決めたぁ』 菜香はもう自分の水着を決めたみたいで、見ると淡い水色のビキニで菜香らしいシンプルなデザインだった。 私は、さっそく試着室に入った。 「はぁー……やっぱり隠れないか」 鏡を見ながら私は左胸にある魚の形の痣を触った。 小さい時からあるこの痣は、たい焼きみたいな形で3センチくらいあり、スクール水着なら隠れるけれどビキニやブラなら隠れないのだ。 パーカーを着るしかないなぁ…。 『海姫ー!!どう?』 「うん、これにする」 なんか着ていたら水着なんてどうでもいいと思えてきて、結局私はこれにしようと決めた。
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