序章

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序章

「貴様!私は王だぞ!!この私に向かってなんと無礼な!!」 「ふん、俺はそんな威張り散らしてただ喚いてるだけのの奴が王とは到底思えないな」 「~~~っ!!!! 貴様は即刻死刑だ!!! 皆の者!!こやつの首を取ったものには 褒美を与える!!!」 さて、どうした者か。 ここで全員のしてしまうのは容易い、が 後が面倒な事になりそうだ まずはここまでの出来事を整理するか。 ーーーーーーーーー。 「さて、帰るか。」 俺は影谷 蓮。 まぁ、何処にでもいる高校生だ。 俺は予鈴がなると同時に直ぐに帰宅の準備をして 教室を出ようとするが… 「おーい。れーん!」 「………。」 「蓮ってばー!」 「うるさいぞ、そんなに喚かなくとも聞こえている」 「じゃあちゃんと返事をして!? 無視されてると思ったんだから!」 「おお、和斗の癖に良く分かったな 褒めて遣わすぞ」 「え、これ、褒められてるの?貶されてるよね?」 俺はため息を付きながら話しかけてきた相手と 一緒に帰ることになった こいつは天霧和斗。いわゆる天才だ。 いや、天才だけじゃない 容姿端麗、才色兼備、将来有望 とにかく世の中の褒め言葉はこいつの為にあると言っても過言では無いくらい イケメンであり全てにおいて万能なやつ 小説に出てくる様な鈍感な奴でもない 好意を寄せられている事には気付いているし 言うことはハッキリと言う 蓮「いいのか、周りの取り巻き共を置いてきて」 和斗「ああ、あの子達?勝手に着いて来てくるから困ってるだけだよ、迷惑だからハッキリと言っても効かないし」 蓮「じゃあ何故俺と帰ろうとする…。」 そう、こいつの周りには常に取り巻き共がいる 生徒会長、どっかの大企業の令嬢、各部活の部長達、取り巻きと言っても女だけではなく男もいる そういう俺は1人も寄り付かないがな。 というか、こいつの取り巻き共にかなり 煙たがられている その証拠に「なんであんな奴が和斗君の隣を」 とか「あいつを殺せば私が和斗様のお隣を」とかな 俺は別に好き好んでこいつの隣にいる訳でもないし 隣に居たいとも思わない 何故か知らないが こいつから寄ってくるのだ 全く、迷惑もいい所だ。 和斗「え?だって僕達友達でしょ? 友達同士で一緒に帰るのは普通じゃない?」 蓮「あいつらは友達じゃないのか」 和斗「んー。。。友達…だけど蓮みたいに素直になにも言ってくれないからさ、一緒に帰っても面白くないし」 蓮「お褒めの言葉として頂いておこう」 和斗「はいはい、駄べって無いで一緒に帰ろ?」 そうして俺は周りの取り巻き共を横目に和斗と一緒に帰る、その帰宅途中に事が起きた。 和斗「ねぇ、蓮」 蓮「知らん俺は何も見ていない、早く帰るぞ、走れ」 和斗「う、うん」 俺と和斗は全速力で、100mを9秒台で走るようなかの有名な選手顔負けの速さで地面から幾何学的な何から逃げようと走り出すが… 蓮&和斗「うわっ!「むっ!」」 それよりも早く幾何学的な何かが広がり俺達を飲み込む。その瞬間俺達の意識はブラックアウトした。
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