第4章

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蓮「本来これはコントロールレベルで言えば帝並の技術が必要となる、だがそれを見ただけで覚えたブレイクは紛れもなく埋もれていた天才って事だ。馬鹿だけどな。」 ブレイク「馬鹿は余計だ!」 和斗「流石に僕も驚いたよ。蓮が目を付けただけはあるね。馬鹿だけど。」 ブレイク「だからーー」 リナ「うるさい黙ってバカ。」 ブレイク「………」チーン ブレイクのやったことはもちろんとても凄いことである。 だが、それを帳消しにする程馬鹿なのに違いはない。 これで漸く普通の人という認識くらいだろうか。 蓮「とまぁ、こんな馬鹿でもできるんだ。お前も焦らず自分のペースでやってみろ。」 リナ「……分かった。」 蓮の激励に少しだけ上擦った声で返し 再び集中するリナはものの数分で ブレイクと同じ様に属性球それも3つも出来た。 蓮「流石だな。集中力で言えばここのギルドマスターにも引けを取らんぞ。」 リナ「………」プイ 蓮の褒め言葉にそっぽを向くリナ。 顔こそ分からないが前にもあったように耳は真っ赤で他の人から見ればニヤケている様に見えた。 余程蓮から褒められたのがうれしかったのだろう。 蓮「和斗。」 和斗「うん。間違いないね。」 蓮「…はぁ。なぜだ?心当たりがない。」 和斗「リナさんは元々勉強もあまり出来ず魔力量もそこまで多くない、コントロールも言うほど高くなかったんだ。環境のせいとはいえ、型にハマることも無かったし。けど蓮の教えがドンピシャにハマった。勉強もカイル先生がやる気を出したおかげでうなぎ登り、勉強はともかく、蓮の教えが見事にハマってここまで急成長したんだ。それにその教えて貰ってる人から褒められた、理由はこれで充分じゃない?」 蓮「そういうもんかねぇ。」 和斗「そういうもんだよ。」 アル「あの、これでいいんですか?」 と、影が薄そうなアルが声をかけてきた。 そこには両の手合わせて10個程の属性球がフヨフヨと浮いていた。 和斗「…蓮。」 蓮「マジで良い拾いもんしたな。」 和斗「だね。」 アル「あ、あの…」 和斗「ああ。うん。形も綺麗だし魔力と魔元素も均等に分けられてるし とりあえず今大丈夫だよ、そのまま続けて。」 アル「わかりました。」 その後も各々自分に合うやり方を見つけたのか殆どの生徒が最低でも1個、完璧な属性球を作り出していた。
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