第4章

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和斗「これって何気に凄くない?」 蓮「1個しか作れていないやつもいるがそもそもこの技術レベルは相当高い。ここの高ランカーのギルド員でも最高で4個といったところか、恐らくだがな。」 王国一のギルド英雄の集いの高ランカーでも 属性球を一度に作り出せるのは4つが限界、それに対して学生の時点で完璧に最低でも1個の属性球を作れるこのクラスの生徒達を見て素直に関心の意を示していた。 和斗「アルくんに関しては既に10個は作れてたからね。形状や魔力密度もほぼ完璧。黄金の世代とか言われないかな?」 蓮「間違いなく注目はされるだろうな。」 と、2人雑談していると漸く悠真が訓練所にやってきた。 悠真「ごめん!遅れた!ちょっと準備に手間取ってた!」 と、入るや否や辺りの光景を目に目を見開くも 直ぐに気持ちを持ち直して2人の所に行く。 悠真「これだと何人かは帝入り期待出来そうだね。」 蓮「水帝と風帝、光帝、炎帝は決まったぞ。」 悠真「水帝と風帝は分かったけど炎帝も?因みにだけど実力で言えば僕の次くらいに強いよ?」 蓮「問題ない。お前には敵わないだろうが他の連中には引けを取ることはない。」 悠真「そっか。ところで光帝は?」 和斗「あ。あの子だよ。」 と、和斗が指を指す先にはユリアが集中して光属性の属性球を6個程作っていた。 悠真「あの子か…既に高ランカーよ…り…う……え……って、ユリアちゃん!?!?!?」 と、悠真の馬鹿でかい声にユリアが反応してこちらに振り返る、が、驚いているのは悠真のみであり ユリアは頭に疑問符を浮かべながらこちらにやってきた。 ユリア「あの、どちら様でしょうか?どこかでお会いした事が…?」 悠真「あ、ああ!ごめん!凄く似ている人だったから思わず!気にしなくていいよ!」 ユリア「……?そうですか、分かりました。」 と、ユリアは綺麗にお辞儀をすると元の場所へ戻り また訓練を始めた。 悠真「学園に居るとは聞いていたけどまさかユリアちゃんも一緒だったなんて…。」 和斗「知り合いなの?それにしては悠真の事知らなさそうだったけど。」 悠真「うん。あの子実は記憶喪失なんだ。」 和斗「そうなの?」 悠真「何があったかって言うと…」 蓮「おい悠真。」 悠真「ああ。ごめん、僕から言う事じゃないよね。 てか、僕が話してもいいのか分からないし。」 和斗「そうなんだ。けど仕方ないね。」 蓮「とりあえず話が脱線したが準備は整ったのか?」 悠真「うん!バッチリ!」 と、言うと同時に掌を掲げバスケットボール程の大きさの魔力球を作り出し上に打ち出す。 それはやがて大きな音を立て爆発し全員からの注目を集めるのも容易であった。
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