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悠真「急に驚かせてごめんね！
僕はこのギルドマスターのスレイヴ・クラトム！
今日僕の友人の蓮＝影谷から君達を紹介してもらったんだ！」
と、風魔法に声をのせ、全体に響き渡る様に喋ると一気に歓声が上がった。
悠真「そ、それで！今から君達を3人～4人のパーティに組むから皆属性ごとに列に並んで！」
悠真は周り1列に火、水、風、雷、土、光、闇の属性柱を作り出し目の前に並ぶ様に指示した。
「2属性持ちの場合はどうすればいいですか？」
悠真「得意属性の方でお願い！時間も限られてるから素早く行動！」
悠真の声と共に各柱の前に立つ生徒達、蓮と和斗は既に登録している為、並ばずにいた。
悠真「ありがとう！じゃあ今から実力は…置いといて。魔力量や魔力制御の度合いをみて全員が平均になれるようにパーティ分けするから！
あ！ブレイクくんとリナちゃん、アルくんとユリアちゃんはこっちね。」
と。並んでいた4人をこちらに呼び戻し
「君達は既にパーティとして固定だから」と告げると
他の生徒達のパーティ分けに取り掛かった。
蓮「なに不思議そうな顔してんだ。前にも言っただろうが。お前ら4人で行動しろって。」
ブレイク「あ、あー…そう言えばそうだったような…」
リナ「ホントバカ。」
ユリア「私でも流石に覚えてますよ…」
アル「あ、あははは……」
ブレイク「な！ユリアちゃんまで…」
ズーンという表現が似合う様な仕草をして項垂れるブレイクを無視して蓮が口を開いた。
蓮「お前らは他の奴らよりも抜きん出て成長してるからこれからクエストに行ってもらうぞ。」
ユリア「いきなりですか？」
蓮「何事も実戦が1番の経験だ。」
暫く今後について話していると
もう振り分けが終わったのか悠真が蓮達の所へやってきた。
悠真「お待たせ！とりあえず彼らは魔力値やコントロールレベルだけで言うならB～Sランク下位辺りだけど実戦経験積んで無いからね。Cランクから始めてもらう事にしたよ。」
Cランク。一般人でも依頼達成出来るほどの依頼しか無いとはいえ、普通はFランクから始まるので
飛び級でしかもこの人数、大抜擢と言えばそうなるのだろう。
蓮「妥当だな。だが、こいつらは全員才能の塊だ、程なくしてAランク辺りまで行くはずだ。」
「もちろんちゃんとした手順を踏んで、だがな。」
と、言い残す蓮に最早驚く事も無くなった悠真は
ブレイク達に向き直りこう告げた。
悠真「君達はＡランクからね。」
ブレイク「はぁ！？」
リナ「うるさい。」
ユリア「相手はギルドマスターですよ…！」
ブレイク「あ、すんません…。」
悠真「驚く事に無理もないよ。それに僕も君達と同い年だから気にしないで？」
アル「僕達と同い年でまさかのギルドマスター…前から知っていたとはいえ、改めて差を感じますよ。」
悠真「まぁ、僕はちょっと特殊だからね。その辺の話はおいといて…」
と。ブレイク、ユリア、リナ、アル。の4人を改めて見直す悠真は暫く考える素振りを見せると数回ｳﾝｳﾝと
頷くと飛んでもない事を告げた。
悠真「蓮、和斗。この人達僕が預かっていい？」
蓮「いいぞ。」
和斗「うん。構わないよ。その間に彼等に集中できるし」
悠真「ありがとう。というわけで、君達4人は僕が鍛える事にするね？」
「「「「……え？」」」」と、全員同じ反応を示すが
構わず口を開いた。
悠真「とりあえず今日はこのまま魔力コントロールの練習の為にこのまま属性球を作っててもらうけど明日から実際にクエストに行ってもらうからね。」
と、一方的に告げると他の生徒達の所へ戻った。
蓮「てな訳だ。頑張れよ。」
リナ「流石に驚いた。」
ユリア「ですね。」
アル「僕生きて帰って来れるかな…」
ブレイク「……。」
アル「ブレイク？」
ブレイク「………んて。」
アル「え？」
ブレイク「ギルドマスター直々に鍛えて貰えるなんて！！！最高だぁー！！！！」
黙り込んでいたブレイクを心配したのか更に近寄ろうとした所で突然叫び出したブレイク。どうやらこの国一のギルドマスターに鍛えて貰えることが相当嬉しいかったらしい。
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