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リナ「相変わらずうるさい。」
蓮「お前はいいのか?」
リナ「なにが?」
蓮「今でこそ同じスタートラインだからそこまで差は無いが恐らくあいつは実戦で1番伸びるタイプだ。確実にこの中の4人どころかあれにでさえ互角に戦える日が来ると思うぞ。」
リナ「……。」
蓮「…強くなりたいか?」
リナ「…たい。強く、なりたい…!」
最初こそ動揺を見せていたが
蓮の言葉に力強く頷き真っ直ぐと蓮を見据える。
蓮「…そうか。」
フッと笑い悠真の所へ向かうと2、3言話を交わしてまた戻ってきた。
蓮「お前は俺個人が鍛えてやる。そこら辺の奴らなんて目じゃない程にな。」
リナ「……!」
蓮「だが、弱音なんて吐いたら二度と鍛えないからな。俺はそういう奴に一々構ってやる時間はない。」
リナ「分かった。」
蓮「本来はお前ら4人で行動してもらうつもりだったが和斗に入ってもらってお前は俺と行動するぞ。」
リナ「うん。」
蓮「よし、じゃあとりあえず今日は一旦帰れ。
明日から鍛えてやる、半端じゃない程の辛さだから今のうちから休んでおけ。」
リナ「分かった。」
蓮はどれ程の辛い訓練にするのか、今日はリナを早々と帰らせ他の生徒達を見据える。
蓮「……やはり粒揃いだな。だが何故こいつらがFクラスだった?血筋?環境?本人のやる気の無さ…?どれもそれっぽいが何かが違う。…なんだ?」
蓮はこれ程の潜在能力を秘めた生徒が誰1人としてSクラスはおろか、1番下から2番目のEクラスにすら
入れない事に違和感を感じていた。
いくら環境が悪かったり生まれた血筋の問題だったり本人のやる気の無さが原因だったかもしれないとはいえ、それでもFクラス全員がここまで才能を持っている事にどうにも違和感しか感じないらしい。
和斗「どうしたの?」
蓮「いや、なんでもない。それよりどんな感じになった?」
和斗「うん、あんな感じ。」
和斗の視線の先には殆どの生徒が両手含めて最低でも4個以上の属性球をつくれるようになっていた。
蓮「どうやった?」
和斗「時魔法。」
蓮「なるほどな。実戦訓練は?」
和斗「まだ1度も。」
蓮「分かった。おい悠真。」
悠真「なに?」
蓮「今暇してる高ランカーは何人いる?」
悠真「んー…7人かな?」
蓮「ちょうどいいそいつらを呼べ。」
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