第4章

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悠真「うん、分かった。」 念話で7人程高ランカーの者を呼び出すと その中には受付嬢も居た。 受付嬢「お呼びでしょうか?」 悠真「うん、正確には僕じゃなくて彼、なんだけどね。」 蓮「アンタらに依頼をしたいんだが。」 受付嬢「……どのような内容でしょうか。」 蓮「なに、簡単な話だ。明日から1週間こいつらに付いて訓練をつけてやって欲しい。」 受付嬢「……私共ではなくとも造作の無い依頼とは思いますが。」 その他の生徒達に視線を向けさせると 一瞬目を見張るがそれでも自分達に依頼させる程では無いと判断する受付嬢。 それもそのはず。訓練を付けると言っても相手はたかが学生、ランク的にもAランク辺りが妥当だろう。 それに対し受付嬢達はSS~SSSランク。 何故自分達が?と疑問に持つのは当然の事である。 蓮「こいつらは将来的にアンタらと同じかそれ以上の実力を秘めてる。だからアンタらに頼むんだ。 それともなにか?私達は新人を育てた事が無いから 出来ませーん。ってか?なら他を当たるしかないな。」 受付嬢「……いいでしょう。その依頼引き受けます。依頼期間と報酬は?」 蓮の挑発的な言葉にまんまと乗せられた受付嬢は 依頼を承諾。依頼内容を次々と決めていき 話はまとまった。 受付嬢「かしこまりました。では依頼は明日から約2ヶ月間、報酬は1人金貨500万枚、でよろしいですね?」 蓮「ああ。問題ない、明日合計の3500万枚持ってこよう。」 悠真「因みにこれが君達が受け持つ生徒達ね。」 と、悠真はどこからか7枚のリストを取り出し受付嬢や他の高ランカーに渡した。 1人辺り8人の2組位といった所だろうか。 その紙を受け取り内容を改めて確認すると折りたたみポケットにしまった。 「お、おいおい。なんかやべぇ事になってねぇか?」 「この国の最強と言われるギルドの高ランカー達に鍛えて貰えるなんて…」 「大丈夫かな…死なないかな。」 受付嬢「依頼として承った以上手抜きは致しません。明日からよろしくお願い致します。」 「「「よろしくお願いします!!」」」 受付嬢の醸し出す雰囲気に気圧されビシッと背筋を伸ばし敬礼の様な仕草で返事を返す生徒。 を見て多少なりとも鍛え甲斐がありそうだと言わんげに笑みを零す受付嬢は悠真に一言挨拶した後 他のギルド員達を連れてその場を去った。
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