第4章

3/7
前へ
/91ページ
次へ
コルト「さて。蓮くん、改めて帝、闇帝としてようこそ。情報収集能力の高さは言うまでもないね。」 蓮「さぁな。だが、望む情報は必ず持ってきてやるさ。」 「馬鹿げた依頼とかは無理だが。」と付け加えが 蓮の独自の情報網は1国をも凌ぐ程のもの。 大抵の情報は3日、遅くとも1週間あれば全て揃う程であった。 コルト「あはは。少なくとも君に集められないものは無いと思っているよ。」 蓮「過剰に期待するのは結構だが無理なものは無理と言うからな。」 コルト「試しに1つお願いしてみようかな?」 蓮「なんだ?」 コルト「帝国での今回の事件。情報はどのくらいで集まる?」 蓮「ふむ。」 コルトの問に蓮は潔く思案した後に一言「2日。」と答えた。 雷帝「なっ!?2日だと!?」 炎帝「元闇帝でも早くて1週間…いや、半月はかかるぞ。」 光帝「それを2日だなんて…。」 蓮「事実を言ったまでだ。」 コルト「じゃあ早速初任務として頼めるかな?」 蓮「了解した。」 コルト「よし!じゃあこの話は終わり!次は…」 と、和斗へ視線を移すと雰囲気が変わり まっすぐに和斗を見据える。 コルト「正直僕は彼以上の適任者は居ないと思ってる。けど、彼等が認めてくれないから帝としての試験。受けてくれるかな?」 和斗「わかりました。」 コルト「ありがとう。じゃあ早速始めようか。」 炎帝「まずは俺からだな!」 和斗「よろしくお願いします。」 コルト「では、これより和斗=天霧の認定試験を始める。両者構え!…始め!」 炎帝「オラァッ!!!」 コルトの掛け声と共に気さくな雰囲気だった炎帝は 一瞬にして雰囲気が変わり恐らく自身の魔武器であろう大剣を構えて和斗目掛けて斬りかかった。 和斗「……っ!」 反応出来なかった訳ではないが あまりの変わり様に一瞬たじろいでしまうが バックステップで回避し 素早く魔力を練り上げては身体全体に巡らせ 身体強化を行いすぐさま肉薄し炎帝の鳩尾目掛けて掌底を放つ。 炎帝「……ぐおっ!?」 慌てる事なく大剣の腹で受けた炎帝だが 思い他衝撃が強かったのか5m程後退りせざる得なかった。 雷帝「あの炎帝に後退りさせるとはな。」 光帝「ええ。私達でも出来るかどうか。」 蓮「あいつはこんなものじゃないぞ。」 雷帝「なに?」 蓮「見てろ。」 和斗と炎帝との一連の流れに感嘆の意を示すが 蓮の言葉に眉をひそめ、視線を戻した。
/91ページ

最初のコメントを投稿しよう!

36人が本棚に入れています
本棚に追加