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炎帝「うおっ!?」
和斗の更なる追撃により防戦一方を強いられる炎帝。
帝の試験なのだから油断はしていなかったのは事実。
だが、それでもたかが学生だとどこかで高を括っていたのかもしれない。その結果がこれだ。
炎帝「っ…っらぁ!!」
和斗「…!?」
炎帝は和斗の追撃を止めるべく、自身の魔力を練り上げ爆発させた。
和斗も堪らず距離を取り、なんとか直撃は免れた。
炎帝「ふーっ…。」
爆発により舞っていた砂埃が晴れ、そこに居たのは
自身の爆発でダメージを受けていたと思われていた無傷の炎帝だった。
和斗「あれで無傷なんですか。」
炎帝「まぁな。火の耐性にはちぃとばかし自信があってよ。」
「それよりも。」と、炎帝は自身魔武器をしまい
次の言葉を告げた。
炎帝「俺は認めるぜ。こいつ全然本気じゃねぇ。あのままやりあっても良いがどっちか……いや、俺が死んじまう。」
蓮以外「!?!?!?」
炎帝「和斗って言ったか?お前、実力的には何割出してた?」
和斗「え?えーっと…小手調べのつもりだったので…2割?」
炎帝「聞いてたか?2割程度でこの実力だぜ?俺も本気じゃなかったとはいえ、こいつは完全に手を抜いて俺とあそこまでやり合えたってわけだ。認めるしかねぇぜ。」
炎帝はそう言うと舞台から下がり広間を後にした。
和斗「あれ?どこ行ったの?」
雷帝「あいつは戦闘が終わると決まってすぐ何処かに行ってしまうんだ。何処かは分からないが。」
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