第4章

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和斗「ふーん。まぁいっか。」 雷帝「次は俺だ。」 和斗が炎帝を見送った後、雷帝が前に出てきた。 和斗「わかりました。」 コルト「では、続いて雷帝による認定試験を始める!両者構え!…始め!」 和斗「…カッ!?」 コルトの掛け声と共に和斗が突然吹き飛び壁にめり込んだ。 雷帝「ふむ。耐久力は問題なし。 おい。どうせ平気なんだろ?」 和斗「バレちゃいました?」 雷帝の呼び掛けにケロッとした表情で立ち上がり 改めて構える和斗。 雷帝「まぁ…な!」 和斗の姿を視認するやいなや、雷属性を纏った身体強化で肉薄し鋭い突きを放つが 紙一重といったところて避けられてしまった。 和斗「おっと。危ないじゃないですか~。」 雷帝「全然危なさそうには見えないんだが?」 和斗「あはは。まぁ、冗談はこれくらいにして…」ブワッ 雷帝「!?」 おどけた様な顔で雷帝に言うが冷静なツッコミに苦笑いを零す和斗だが、魔力を解放、瞬時に身にまとい身体強化を行う。 雷帝はその鮮やかな手際に目を見開き自分も身体強化…では無く、その上位互換とされている魔装を身にまとった。 和斗「えぇ…。流石にヤバそうなんですが…」 雷帝「お前にはこのくらいやらないと勝負にならなさそうなんで…なっ!」 言い切ると同時に魔武器を召喚し鋭い一閃を繰り出すがまたもやギリギリの所で躱した和斗は お返しと言わんばかりに肉薄しフェイントを混ぜながら反撃していく。 雷帝「くっ!なんの!」 和斗「っ!?」 雷帝「ライトニング・バインド」 防戦一方になっていた雷帝は魔力を一気に解放し魔力の嵐を発生させた。 突然の事にたまらずたたらを踏む和斗に 紐の様な形状の雷を和斗に目掛けて放ち 拘束した。 和斗「こんなもの!」 雷帝「……」ブツブツ 和斗「……?」 雷帝が追撃すると踏んでいた和斗だが 高く飛び上がり宙に浮いた雷帝を見上げなにをしているか分からない和斗だったが 次第に膨れ上がる魔力を察知し和斗も詠唱を始めるが… パチン。 突然音がしたかと思えばお互いの詠唱が破棄され 状況が呑み込めない2人。 蓮「これは認定試験なんじゃないのか?」 2人「「あ…。」」
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