第4章

6/7
33人が本棚に入れています
本棚に追加
/91ページ
蓮「全く。熱くなるのはいいが程々にしろ。」 和斗「あちゃー…。」 雷帝「……。」 蓮は周囲に視線をやり追うように2人が周りを見渡すと他の騎士団の者はぐったりとしていた。 コルト「あはは…2人とも凄い試験だったね…。」 雷帝「申し訳ありません!」 蓮「…で?試験の結果は?」 雷帝「ああ。私は認めよう。」 土帝「ならば私達も認めるしかないようだね。」 光帝「ええ。そのようね。」 コルト「決まりだね。和斗=天霧。貴殿を総帝に任命するよ。2人とも、後日改めて任命式をするからよろしくね。 その時は追って連絡するよ。」 和斗「謹んでお受け致します。」 コルト「はい。じゃあ終わりー。戻ろ。」 コルトの掛け声と共に一同はその場を後にした。 ーーーーーーーーーーーー ???「こいつはやべぇな。早くあの方に伝えねぇと。」 「ほう。やはりいたか。」 ???「誰だっ!?」 謎の人物は振り向き座間に魔法を放ち爆発を巻き起こし土煙が舞い上がるが土煙が晴れるとそこには 右手を突き出し恐らく防御魔法か何かの類いを発動させている蓮がいた。 蓮「なに。先程闇帝という役目を任されたしがない一般人だ。」 ???「闇帝だと!?ここ数年空席だったあの!?」 蓮「そこまで分かってるのか。流石に長く潜入してただけはあるな。」 ???「…ハンっ。じゃあ…俺が何なのかもお見通しって訳だ?」 蓮「まぁな。魔族…いや、魔神族。だろ?」 ???「ククッ…。正解。 俺は魔神族のガルナだ。転移者蓮=影谷。」 ガルナと名乗る人物。それは魔神族であった。 通常、魔族、魔人族とは知能の違いがあり 魔族は喋れず生物と形容し難い容姿を持つ者。魔人族は人型であるが黒肌で背中に真黒なコウモリの様な翼が生えており特徴として身体の何処かが 異形と化している者をいう。 魔神族は完全な人型となっており 浅黒い肌に獣の様な深紅の瞳。 これらが魔神族の特徴であった。 蓮「魔神族はどこまで情報いってるんだ?」 ガルナ「てめぇの先代の闇帝からてめぇら2人がこの世界に飛ばされたって辺りまでは知っている。」 蓮「ふむ。何故馬鹿正直に話す?」 ガルナ「てめぇに嘘吹いたところですぐバレるだろうし…なにより、てめぇから悪意が感じねぇ。 改めて聞く。てめぇ…いったい何モンだ…?」 蓮「教えてやってもいい…だが条件がある。」 ガルナ「あ?条件?」 蓮「ああ、それは…」
/91ページ

最初のコメントを投稿しよう!