【異変】

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【異変】

【異変】 その後、人殺しの作り話を聞いた残りの二人も死んだのであった。 一人は発作で死んだ友達から一週間、7日後、住んでいたマンションの屋上から飛び降り自殺をした。 そして、もう一人の友達は二週間後の14日、行方不明となり、住んでいる前の河川から水死体で見つかったのだ。 マンションから飛び降り自殺した友達は、心臓発作で死んだ友達のことを悔やみ… 自殺したのだとお姉さんから聞くことが出来… お姉さんは人殺しの作り話を聞いたことで… 「弟は人が変わったようで…」 「何かに取り憑かれたように…」 『「悍ましい話」は憎しみを生み…』 『それがカラダの中に浸透し増殖した』 『もう終わりだよ…姉さん』 友達が自殺する前にこんな話しがあったとお姉さんは教えてくれたが… 俺が話した人殺しの作り話しで自殺したのだとは知らないようであった。 14日後、河川から水死体となった友達は自殺した友達と最も仲が良く、自殺したことがかなりショックだったと母親が話していた。 そして、やはり俺が話した人殺しの作り話を受け止め悩み苦しみ死んだのだと? 母親の話では… 「息子は思い悩むと心を落ち着かせるため、前の河川に行って座り込むことが習慣となっていたの…」 「そして、行方不明になる前日こんな事を…」 『ある「悍ましい話」を聞いて僕は、誰も信じられなくなった…』 『そして、仲がいい友達が自殺した』 『この世に、こんな「悍ましい話」が存在して…』 『「悍ましい話」は心を占領して僕を破壊する』 話しを終えた友達の母親は泣き崩れたのであったが… この「悍ましい話」を誰から聞いたのか分からなかった。
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