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【連鎖】
【連鎖】
俺の作り話から取り返しのつかないことをしてしまったと感じているが…
「でも、奴ら俺が話した人殺しの作り話…」
「俺の話した事だと、家族に話していないようだなあ?」
しかし、カラダが重い‥‥
俺の中に入り込んだ「真っ黒な物体」「それ」は…
俺に何を…?
俺は友達を失った悲しみは全くなく、これから自分が受ける恐怖に怯えていた。
「真っ黒い物体」「それ」は俺のカラダの中に入り込み俺の精神を少しずつ少しずつ痛ぶり無意識に「悍ましい話」を人に語るよう指示していた。
そして「真っ黒な物体」「それ」が俺のカラダに住みついて八年の月日が流れ…
俺の精神を乗っ取り…
次に思考、言語の意志に「真っ黒い物体」「それ」が入り込み「悍ましい話」を講演会の形式で進める様になっていた。
俺の自我はそれを拒むことが出来ず…
残虐な人殺しの作り話など「悍ましい話」を講演会の場で話し、俺は憎悪や怨念を参加者に増殖させていた。
そして、「悍ましい話」を聞いた人達は翌日、一週間後、二週間後のいずれかで何らかの要因で死ぬのであった。
生き延びる方法は…
俺の話を聞いてから三日以内にカラダの中に増悪や怨念が染み込んだ「悍ましい話」を誰かに伝えることで…
死ぬことを間逃れるのであった。
しかし、その話を聞いた誰かは同じ様に伝えないと確実に死ぬのであった。
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