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【出演】
【出演】
テレビ出演、その日がやって来た。
既にSNSで「悍ましい話」を聞いていた感染者が何人も死んでいることがMCから伝えられ俺は質問を受けることになった。
「はじめに…」
「話により死を招く事実はあるのですか?」
「具体的に言いますと「悍ましい話」例えば、人殺し、拷問、陰惨ないじめなどの話をする事で人を殺すことが…」
「それは事実なのでしょうか?」
俺は今までの経緯を隠さず話、人類が崩壊する前に対策を訴えるつもりであったが…
真実を話す俺の中の良心は俺の言語の意志を支配している「真っ黒な物体」「それ」を阻止することが出来なかった。
すると…
『はい、国民の皆さま、こんにちわ!』
『私が「死を招く先駆者」です…』
『それでは「悍ましい話」始めますがその覚悟がございますか?』
「ちょっと待ってください」
MCが慌ててプロデューサーに確認を取っていた。
『そうですよね…聞いた人達は全員死にますから!』
「どう言うことなのですか?」
『だから、紹介された「悍ましい話」私が元となり聞いた人は数日後必ず死にます…』
テレビスタジオをざわついていた。
『さあ、どうします?「悍ましい話」をします?』
「あなたの要望は一体何ですか?」
すると「真っ黒な物体」「それ」が俺に向かって…
『だって、つまんなかったんだろう、ありきたりな世界で』
『だからおまえをこんなつまらない世界から救うために…』
『お迎えに来たのさ‥‥』
俺は俺が発した言葉に驚愕していた。
そして、俺自身これから「真っ黒な物体」「それ」として生きていくのか?
人類が終わったとしても?
〜完〜
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