第九話

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 「遅いわよ。でも、助かったわ。ロージィ」  「間に合って良かったです。ゴーストは私に任せて、移動に専念してください」  「ええ」  燃えるブーメランのような何かが、飛翔してロージィの手に収まる。短い斧のようだ。斧が回転して、刃がゴーストを焼き切った、ということだろう。  「ほっ」  ロージィが、斧を地面に叩きつける。すると、ゴーストとゼアロたちを遮るように、炎の柱が五本、噴き上がった。墓荒らしの力を、完全に使いこなしていた。  「これなら、大丈夫、か」  ほっとしたゼアロは、意識を失った。
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