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「遅いわよ。でも、助かったわ。ロージィ」
「間に合って良かったです。ゴーストは私に任せて、移動に専念してください」
「ええ」
燃えるブーメランのような何かが、飛翔してロージィの手に収まる。短い斧のようだ。斧が回転して、刃がゴーストを焼き切った、ということだろう。
「ほっ」
ロージィが、斧を地面に叩きつける。すると、ゴーストとゼアロたちを遮るように、炎の柱が五本、噴き上がった。墓荒らしの力を、完全に使いこなしていた。
「これなら、大丈夫、か」
ほっとしたゼアロは、意識を失った。
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