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「本命のゴーストが、いるようですね」
確かに、人魚のようなゴーストがそれらしいように見える。助力に行くべきだろうか。しかし、とゼアロは躊躇う。ここで咎騎士から、更なる情報を引き出すこともできるのではないか。迷っていると、咎騎士が話す。
「まずい状況のようですね。どれ。加勢するとしますか」
「逃げる気ですか? 俺から」
「……そうかもしれません。君はどうしますか?」
今は、この怒りを飲み込むべきだ。ゼアロは答える。
「加勢します。あくまで、セレナの加勢です。ここであなたを行かせたら、セレナが危険だ」
「ふふっ」
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