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咎騎士の笑い声に、ゼアロはムッとした。
「なんですか」
「いえ。どうやら予想していた以上に、墓荒らしの少女と仲が良いんですね。その過程を想像したらおかしくて」
確かに。セレナとの関係は不思議なものだ。初めは敵対関係でしかなかったはずが、今は背中を預けられる程度には信頼できる。
「私が壁を壊します。その後は、ゴーストに奇襲をかけましょう」
咎騎士が、ゼアロの隣に立ち、提案する。従うようで少し癪だが、奇襲を仕掛けられるのは大きい。ゼアロは短く答える。
「了解」
「では、行きますよ」
ゼアロは首を縦に振った。咎騎士が黒い剣で突きを放つ。壁が破壊され、二人は人魚に向かって落下。それぞれ雷を纏わせた攻撃を繰り出した。
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