12人が本棚に入れています
本棚に追加
「しかし」
「それよりも、周囲のゴーストの動きがおかしい。こちらに来る可能性もあり得る。警戒しろ」
ロージィが二人を回収するのなら、兵を直接送る必要は無い。もっとも、墓荒らしの力とやらを信用するならの話だが。
一方、ゼアロはセレナの肩を借りて移動していた。力の使いすぎだろう。めまいがする。セレナも疲弊しているように見えた。
「悪い。セレナ」
「本当よ。まったく」
銃で群がろうとするゴーストを牽制するが、長くは保たない。
「セレナ。俺がでかいのをぶっ放すから、その後に……」
「却下。その必要はないわ」
「でも」
ゴーストが襲いかかる。もうろうとするゼアロの視界。そこにはゴーストが焼き切られた姿が映った。何か、ブーメランのような物がゴーストたちを裂いているのだ。燃えるゴーストが消えていく中、セレナが笑みを浮かべた。
最初のコメントを投稿しよう!